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テレビアニメ、「魔法少女リリカルなのはA’s」の二次創作として書いていきます
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三話 歓迎会
それでは、新しい仲間、綾原蓮に~、かんぱ~い」
「かんぱ~い」
アリサの掛け声で歓迎会は始まった
喫茶翠屋では、アリサを中心として、なのは、フェイト、はやて、すずからによる蓮の歓迎会が開かれていた
つつましくはあるものの、中身、特に料理(大半がスイーツだが)の方は充実していた
というのも、そのほとんどは海外の本場で実力をつけてきたなのはの母、桃子によるものだった訳ではあるが。
企画者であるアリサは、その日のうちにやるとは思えないほどの企画者ぶりを発揮し、内装などを短時間で見事に整えて見せた
桃子作のスイーツを頬張った6人が口を揃えて言った言葉は
「「おいしい」」
だった
「これ、甘味に砂糖ではなく蜂蜜を使ってますね」
蓮の指摘を受けた桃子は驚いたように
「よくわかったね」
と感心していた
それからしばらくは桃子と蓮がスイーツを語り合っていた
やがて、3、40分後にはアリサを筆頭に全員の気分も乗ってきていた

二時間程経った頃、熱気も若干収まってきた頃を見計らった桃子が会を終わらせるように提案をした
「みんな、そろそろ暗くなってきたし、今日はここら辺でお開きにしましょう?」
見ると外はすでに陽が山陰に掛かっており、蒼天も昏くなり始めていた
時計を見ると、6時18分を指していた
「ん、本当。じゃ、そろそろ」
幹事となっていたアリサの声で蓮の歓迎会はお開きとなった

夕暮れ道、なのは達5人はそれぞれの家へと向かっていた
翠屋の近くを通りかかった時、
「じゃあ、俺はここから道が違うんで」
と蓮が言った
「あ~、そっか。蓮君の家ってシーハイツだったっけ」
となのはが確認するように言うと
「ほんなら、なのはちゃん、私らは私らで行くから、なのはちゃんは蓮君と行ってな」
とはやてが提案した
「ふぇ?」
いきなり出された突拍子もない提案に驚くなのはにさらに追撃を加えるようにフェイトが言葉を発した
「そうね、私たちは3人だから大丈夫だし。一人で帰るのは寂しいし、ね?」
「ね、って言われても…」
なのはがどうしようかとたじろいでいるとアリサが
「さ、行くわよ、すずか、フェイト、はやて」
と言い残し、先に帰ってしまった
「じゃあ、また明日」
「またね、なのは」
すずかとフェイトもせう言い残し、アリサの後を追うように駆けだしていった
翠屋の前では、陽が沈んだ空の下、なのはは呆然と立ち尽くし、蓮も唖然と状況を眺めているしかなかった
__________

「帰りますか」
翠屋の前に取り残されたなのはと蓮は、仕方なく帰ることにした
といっても、シーハイツまでは翠屋から徒歩で大体6、7分程度、全力で走れば3分程度でついてしまう距離なので、送りが必要かと言えば実際の所はそうでもないのだが、これもはやての気遣いだろう、と納得したなのはは先に歩き出した蓮の隣に並んで歩き出した
歩き出したはいい物の…
「……」
「……」
一向に2人の間に会話は生まれなかった
このままでは、と思ったなのはは重くなっていた口を無理矢理開けた
「あのさ……」
「じゃあ、俺はこの辺で」
放った言葉は蓮の言葉でかき消された
え?と驚いたなのはは横を見ると、そこにはシーハイツが建っていた
「あ、もう着いたんだ」
話す機会を逃してしまった、となのはは少し後悔をしていた、と
「あの3階の一番右の部屋が俺の部屋ですよ」
見るとそこには海鳴の海を一望できそうな部屋があった
ありはしたのだが…
「真っ暗…」
そう、その部屋は明かりが点いていなかった
不思議がっているなのはに説明するように蓮は口を開いた
「あの部屋には俺以外は住んではいませんから」
なのはは蓮の更なる発言に驚きを隠せなかった
当然のことながら、14という齢(よわい)のなのは達には両親がいる
しかし、1人暮らし、と言うことは、もちろん両親は同じ住まいではない
「じゃあ蓮君、普段の生活ってどうしてるの?」
なのはは真っ先に持った疑問を率直に蓮に聞いてみた
「洗濯とか買い物とか炊事は全部自分で。一応、親戚の人にお金はもらってるから、特に苦はないですよ」
「でも・・・」
納得のいかない様子のなのはは、さらに質問を重ねた
「さびしくないの?」
「さびしい・・・」
質問を受けた蓮は、質問の意味がわからない、とでも言うかのようにそう呟いていた
やがて、明るく微笑むと
「時々そう思うこともありますけど、みなさんが優しくしてくれますし、あまりそうはおもいませんね」
と答えた
「そっか。何かあったら、絶対に私達を頼ってね。じゃあ、また明日」
なのははそう言うと、踵(きびす)を返し、再び翠屋の方へと駆けていった
一人佇(たたず)む蓮の影は、どこか悲しげな雰囲気を漂わせていた

__________

どうも、凛楓です
今回のお話はあんまり進展することなく終わってしまいました
ん~、構想は練れてても、実際に書いてみると難しいものなんですね、改めて実感しますよ
さて、蓮のご家庭もなかなかに事情がありそうですが、まあ、それは今後のお楽しみ、ということで・・・


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