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テレビアニメ、「魔法少女リリカルなのはA’s」の二次創作として書いていきます
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二話 転校生

「へえ、じゃあ、綾原君って帰国子女なんだ」
「ん、まあ、そういうことになりますね」
「アメリカかぁ、行ってみたいなぁ」
「じゃあ、綾原って英語も話せるんだ」
「日常会話程度ですけどね」
転校生、綾原蓮はホームルーム後の休み時間、同級の生徒だけでなく、他級の生徒からも質問攻めにあっていた
_______________

「初めまして、綾原蓮と言います。親の都合で先日までアメリカで生活してましたので、日本のこととかはあまり知りませんが、よろしくお願いします」
転校生、もとい蓮はズバ抜けて容姿端麗、というわけではなかったものの、平均レベルから比べたらその容姿は1ランクも2ランクも上だった
さらに、後々ながらも学業面、運動面ではその実力は秀でていることもわかり、周りのものをひきつけていた
また話し方や態度で、柔らかく接しやすい態度、という雰囲気からこの少年が温厚篤実なことも伺えた
「みんな、分からないことも多いだろうと思うので、協力してあげるように」
という、教師のありきたりな言葉を聞いたあとに明らかに不自然な席がひとつあったのに何人かの生徒が気がついた
なのはの席の隣に空白の席があったのだ
「じゃあ、、綾原君。君の席はあそこね。あのツインテールの娘の隣の」
「はい、わかりました」
律儀な返事をすると蓮はなのはの隣の席に座った
「よろしくお願いします」
「よろしく」
互いに軽い挨拶を交わすと目線を前に戻した
「さて、じゃあ、浮かれている人も多いと思うけど全員、授業には集中するように」
そういい残して、担任は教室を後にした
_______________

朝、なのは達に転校生の話を持ちかけてきたアリサもその雑踏のなかにいた
しかも、一番前に。
「ねえ、蓮」
「はい?」
You came to Japan and how did think of Japan?(日本にきてどう思った?)」
英語が話せる、ということでアリサが蓮に質問をしてみたのだった
しかし、いきなりの質問も、あたかも想定していたように蓮は
I was full of environment and culture, and a lot of gentle one thought that it was a very good country(環境や文化に富んでいて、とても良い国だと思いました)」
と答えて見せた
「お、なかなか」
などとアリサもつい誉めてしまったほどである
「すごいな、綾原って。なんでもできるな」
「いや、そんなことは」
「またまた~、謙遜しちゃって」
そんな和気藹々(わきあいあい)とした会話が繰り広げられていた
・・・・・・・
4時限も終わり、クラスの空気は待ちに待った昼食に向けての物となっていた
なのはの班は、なのは、蓮に加え、フェイト、アリサにその他の男子が2名という計6人構成だった
付け加えておくならばなのは達は3班でなのは達に背を向けるように6班にはやてとすずかがいる(要は、このクラスの席順においては担任が生徒主義なので、右に女子、左に男子、といった区分がなく、最低限、1つの班の人員の性別が2:4に分かれればあとはどんな班でもかまわない、という設定ゆえなのである)
話の切り出しはアリサだった
「本当に蓮ってなんでもできるのね」
「そんなことはないですよ」
蓮が微笑んで否定すると
「そんなことないよ。実力がある人は誇って良いんだよ」
フェイトが窘(たしな)めるようにそういった
「いや、本当に俺なんかよりもすごい人はたくさんいますよ」
と、蓮がそういったとき、何かに気づいたようにアリサが口を開いた
「なのは~、どうかしたの~?」
「ふぇ?」
あまりに唐突に話しかけられたため、箸につかんでいた塩鮭を落としかけていた
「だって、さっきから全然喋ってないし」
「あ、ううん、なんでもない。ただ」
「ただ?」
「綾原君ってもしかして、シーハイツに住んでない?」
シーハイツとは、数年前に高町家の経営している喫茶『翠屋』の近くに新しく建てられたマンションである
立地条件はそこまで良くわないものの、新築ということもあり、入居希望者は結構いる
「はい、そうですけど?」
「そっか、じゃあ、やっぱり」
「やっぱり?」
「うん、この前、翠屋でね、シーハイツに引っ越してくる人がいるって聞いてて、それが確か、綾原って苗字だったと思ったから、ね」
「なるほどね~」
「翠屋ってあの喫茶店のことですか?」
驚いたように蓮がなのはに聞いてきた
「うん、そうだけど」
「そうですか、あそこのスイーツ、おいしいんですよね」
「それはもう、作り手の腕前が半端じゃないからねぇ」
「あそこを経営してるのは、なのはの両親なんだよ」
フェイトが蓮に説明していた
「そうなんですか」
「海外の本場仕込みは違うよね~」
アリサが納得したように頷いた
「まあ、お母さんは、そんなことない、って言ってるけどね」
「やっぱり実力がある人は違うね」
フェイトが柔らかな物言いでいうと四人とも弁当に向き戻った
_____________
キーンコーンカーンコーン
変わらずの雰囲気の中、午後の授業が終わった
帰り支度をしていたなのは達にアリサが提案をした
「ねぇ、あのさ・・・」
提案を聞いたなのはは
「アリサちゃん、ナイスアイディア♪」
と賛同した
特に異議も挙がらなかったのを見て、アリサも満足したようにひとつ大きく頷いた
一方、蓮は着々と帰り支度を済ませていた
とそこに、アリサがやっつきた
「ちょっといい?蓮」
「はい?」
いきなり呼び止められた蓮は少し驚きつつ答えた
「あのさ、今日ってこの後暇?」
そう聞いた蓮は少し困った顔をした
「すいません、今日はちょっと…」
そう聞くと、アリサは残念そうに肩をすくめた
「この後、翠屋に行ってスイーツの作り方を教えて貰おうかと思ってて」
初めは暗いな顔をしていたアリサだったが、みるみるうちに復活していった
「なら丁度よかった。この後ね、翠屋で蓮の歓迎会やろうって話になってるんだ
けど」
それを聞いた蓮は驚いたように手を横に振った
「い、いいですよ。そんな」
相手がたじろいだ瞬間、アリサの勝利が確定した、となのは達は思った
「あ~あ、そっか。まあ、仕方ないよね。今日知り合ったばかりの人達に祝ってもらうなんて」
「いや、そういうわけじゃ」
「引越しの後片付けとかもあるだろうし、無理に、とは言わないよ」
「あの~、アリサさん」
「それにしても、残念だねぇ。仕方ない、帰ろう、なのは」
「・・・・・わかりました。いきます・・・・」
観念したように蓮は肩をすぼめながら言った
その言葉を聴いたアリサは勝ち誇ったように右手でVサインを作って見せた
___________________

あ~、おひさしぶりです
なんか、今回の話ではフェイトとすずかが全然出てこなかったですね~
って、まあ、書いたの私ですけど
あまり読み直さずに書いてるので、時々(結構?)ミスってる点があると思うので、
発見したら、掲示板なりコメントなりに書いてくれると助かります
では、次話こそはフェイト氏を出したいと思います!

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