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テレビアニメ、「魔法少女リリカルなのはA’s」の二次創作として書いていきます
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四話 ハイメル

「じゃあ、そろそろ行こうか、レイジングハート」
「All right.my master」
なのはは机上に置かれたレイジングハートを手に取ると、いってきま~す、と自宅を後にした
街中にある公園、昼間は子供や子連れの親子で騒がしいこの公園も、日が沈んだ夜となれば静寂に包まれていた
と、そこに街灯の逆行になったシルエットが暗闇の中から浮かんできた
「お待たせ、なのは」
「あ、フェイトちゃん」
公園にてフェイトと合流を果たしたなのはは、念話を時限航行艦『アースラ』の管制室にいろエイミィ・・リミエッタに向けて飛ばした
「エイミィさん、準備が出来たので転送、お願いしま~す」
「は~い、今から転送陣開くよ~」
その念話が飛んできてまもなく、なのはとフェイトの足元に魔方陣が展開され、なのは達を別の場所へと転送した

__________

「こんばんわ、エイミィさん、リンディさん」
転送ポーチから管制室へと来たなのは達を迎えたのは、アースラ通信主任兼執務官補佐のエイミィと、提督のリンディ・ハラオウンだった
「あら、なのはさん、こんばんわ」
「あれ、クロノ君はどこですか?」
「何か呼んだか?」
声に気付いて後ろを振り向くと、そこにはクロノ・ハラオウンがいた
「あ、クロノ、いたんだ」
「いたんだ、とはなんだ、いたんだ、とは」
見当たらなかった姿を見つけたフェイトと、存在に気付かれていなかったクロノが、言葉に皮肉を含みながら言葉を交わしていた
「まあまあ、二人とも」
「今はそれどころじゃないでしょ、クロノ君」
リンディとエイミィが手馴れたように二人を止めると、ようやく落ち着いた、というような雰囲気のなかでリンディが話し始めた
「さて、二人とも。今日は見てもらいたいものがあるの」
「見てもらいたいもの?」
「これなの」
エイミィがそういうと、モニターをなのは達の前に出した
「これは?」
出てきたモニターには、三角形の形をした板状の宝石のような物が映っていた
「これは先日、とある世界で発見された古代遺失物(ロストロギア)で、通称『ハイメル』と呼ばれている」
「ハイメル・・・」
「で、これを私達にどうしろと?」
「いえ、今日見せたからといって何かということはないけれど、もしかしたら今後関わる事もあるかもしれないから、一応知っておいてもらおうと思ったのよ」
要求された質問にリンディが答えた
「この件については僕達で対応に当たるから、直接君達に関わってくることはないとは思うよ」
「うん、わかった」
「今日は特に任務があるわけてもないから、アースラも自由に使ってもらってかまわないわ」
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらって」
「いこう、なのは」
「うん」
そういうと二人は居住区エリアへと進んでいった

__________

翌日、なのはは何ら変わりない日常を送っていた
いつものメンバーで、いつもと同じように遊んだり騒いだり
そして、その仲には新たな仲間の蓮も入っていた
やがて学校も終わり、何事もなく無事、帰宅した
そして、家族との夕食も済ませ、ひと段落ついた頃だった

__________

『ウィーン、ウィーン』
「アラート!?」
ベッドで横になっていたなのはの耳にはっきりと届く、しかし家族のもとには届かないほどの音の警報音がレイジングハートから流れた
アラートを聞いたなのはは急いで仕度を済ませると、すぐさま部屋を出た
「行ってきまーす」
「いってらっしゃい」
「気を付けて行けよ、なのは」
魔法や時空管理局のことなどを理解してくれている桃子や士郎ら家族の見送りを受けて家を後にした

__________

「リンディさん」
「母さん」
例の公園で合流したなのはとフェイトは、管制室でリンディに会った
そして、その次に・・・
「クロノ!?」
フェイトは右手と左足に包帯を巻いた義兄の姿を見つけた
「クロノ、大丈夫?痛くない?」
負傷した姿を見て慌てふためいている義妹を落ち着かせるように
「大丈夫だ。見た目ほどたいした怪我じゃない」
と、クロノはいった
「そうなの・・・・。良かった・・・・」
安堵したフェイトを確認したなのはは、リンディへと向き直った
「一体何があったんですか?あのクロノ君が・・・・
クロノはどんな状況下であっても冷静に事態に対処するタイプの人間だった
そのため、不意打ちを喰らっても対処する能力があるので、不意打ちで始まった戦闘においても彼はこなせるのである
しっかし、その彼があれだけの負傷をしたのだから、よほどのことがあったに違いない、となのはは予測したのである
「なんだということはない。不意打ちを喰らっただけだ」
「いや、だからそれがおかしいと思ったから・・・・」
なのはがそう抗議したところにエイミィが解説を加えた
「不意打ちを受けたのは本当よ。それに、アースラのサーチャーもしっかり起動してた」
「それなら、なおさらどうして・・・・」
そこまで言ったとき、リンディが短くなのはに言った
「相手が速すぎたのよ」
「速すぎた?」
リンディが示した回答の意味をいまいち理解できなかったなのはは小さく言葉を繰り返した
「どういうこと?母さん」
私から説明するね
エイミィがそういうと、なのは達の前にモニターが出された
そこには、ハイメルの入ったケースを護送中のクロノの姿が映し出されていた
「ついさっき、とある世界の発掘現場からハイメルが発見されたの、それでアースラが赴(おもむ)いてクロノ君が回収に行ったんだけどね」
そこで一度言葉を打ち切ると、モニターの右隅にレーダーのような物が出された
「そのときレーダーに、クロノ君の遠くの方に飛行物体があることを反応したの」
ばびがちフェイトは、モニターに目をやりつつエイミィの言葉に耳を貸していた
「それがね、ここ。3000m付近に差し掛かった時に・・・・見てて」
そう聞き、レーダーのほうに目を凝らしていた
そして、3000m地点を過ぎた瞬間・・・
「「消えた!?」」
となのはとフェイトは口を揃えた
「そう、消えたの。そしてその数秒後にクロノ君は何者かの襲撃を受けたの」
護送中の映像では、確かにクロノが何者かの襲撃を受けていた
が、その顔は仮面を付けていて、詳細なところまでを知る事はできなかった
「まさか、空間転移?」
なのははそうエイミィに尋ねたが、エイミィの首は縦ではなく横に振られた
「私もそう思って調べてみたんだけど、どうやら空間転移ではないみたいなの」
「だが、魔力反応事態はあったんだ」
そうクロノが加え、さらに言葉を続けた
「魔力反応はあったが空間転移ではない。だが、実際に僕はこうして襲撃を受けている」
「つまり、犯人が行ったのは、魔力により加速された飛行速度による超高速移動、といったところかしらね」
最後にリンディがそういった
「でも、そんなことできるんですか?」
なのはが持った疑問はもっともだった
元来、飛行速度を加速させることはよくあることだ
しかし、いくら速度を上げても、さすがにレーダーからの反応をロストさせるだけの速度までには満たない
少なくとも、なのはもフェイトも、もちろんクロノもエイミィも、リンディでさえもそんな人間は見たことがなかった
「理論上はね」
エイミィは軽くなのはに返した
「ただ、それを行うにはそれだけの速度に到達させるだけの魔力量と、その速度に耐えうるだけの肉体かバリアジャケットが必要になってくるの。それに、この場合だと、一瞬で反応をロストしてるから、瞬間的に膨大な魔力を放たなきゃいけないから・・・・」
「相当な魔力の持ち主ですね」
なのはがそう結論付け、エイミィもそれにうなずいた
「ところで、そのハイメルはどうなったの?」
状況を整理していたフェイトがリンディ達にそう聞いた
「ハイメル自体はクロノがすぐに反応に気付いてくれたから無事よ。ただ」
「いきなりの事だったからね、ハイメルを守るので精一杯だったよ。お蔭様でケースは大破して、僕もこの有様さ」
と、自嘲を含みながらクロノが説明した
「一瞬で反応をロストさせるだけの魔力を持ちつつ、ケースとジャケットを貫いて魔導士本体にまでこれだけの負傷を負わせる攻撃力を兼ね備えている。厄介ですね」
状況を整理した上で、現状と難点をなのはは指摘した
「ええ。今回クロノ自身に被害は出たものの、砕かれたのがケースであることや、クロノ自身に追撃が加えられてい兄事から、犯人はハイメルを狙ったものと推測されます。もしも今後もこのような事が続いた場合、なのはさんやフェイトの協力も仰(あお)ぐ事になると思うから、よろしくね」
「はい、分かりました」
「それでは、今日のところはこれで解散とします。各員、体を休めておくように」
リンディがそう告げると、前線メンバー及び、指令担当による緊急会議は終わった

__________

いや~、今回は見事にはやてが一切登場しませんでしたね
まったく、何をやってるんだか・・・・・

さて、やっと物語が展開してまいりました
最近、書くのが楽しくてたまらない毎日です(ちと大袈裟か?)
続きも夜な夜な考えさせていただくとしますかな
では!

P,S,  テンプレートも治ったみたでいで、よかったよかった

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